ナレーション | 2月のとある日。久しぶりの休暇だと言うのに、たしぎは朝からずっと海軍基地の自室で、ひとつの小さな包みとニラメッコを続けていた。 | 01月29日 00:17[1] | ||
たしぎ | 「うぅ〜ん・・・どうしよう・・・。」 | 01月29日 00:18[2] | ||
ナレーション | オールドローズ色の包装紙と、ミルク色のオーガンジーのやわらかな色合いでラッピングされたその包みを手にしながら、たしぎは何度この言葉を呟いただろうか。 | 01月29日 00:26[3] | ||
たしぎ | 「・・・チョコを用意したのはいいけれど・・・渡す決心が・・・。」 | 01月29日 00:32[4] | ||
たしぎ | ・・・・・・んんーっ!! ・・・でも、やっぱり・・。 せっかく作ったんだから、食べてもらいたいよね。 |
01月29日 00:37[5] | ||
ナレーション | にっこりと微笑むと、たしぎはその包みを大事そうに抱えた。 今日は大切な日。 女の子が勇気を持てる日。 誰にあげるかは決まっている。後、やるべきことといえば・・・。 |
01月29日 00:38[6] | ||
ナレーション | 一方その頃。ゴーイングメリー号内で、船内中いたるところに漂う甘いチョコレートの香りに、ゾロだけがひとり眉間にしわを寄せ渋い顔をしていた。 | 01月29日 16:12[7] | ||
ルフィ | 「くはぁ〜っつ♪ いい匂いだ〜っつ♪ チョコ、チョコ♪」 | 01月29日 16:14[8] | ||
サンジ | 「がぁ〜っつ、こらッ!! ルフィっつ!! 横から手ェ出すんじゃねェっ!!」 | 01月29日 16:15[9] | ||
ナミ | 「ん〜、でもホント美味しそうな香りよね。」 | 01月29日 16:16[10] | ||
サンジ | 「そっ、そうですかぁ〜♪ いやぁ〜、なんだかナミさんにそう言っていただけると、作ってるかいがあるってモンですよっつ♪」 | 01月29日 16:18[11] | ||
ナミ | 「やっぱりサンジ君に頼んで正解だったわ。出来上がったら、ラッピングもよろしくね♪」 | 01月29日 16:22[12] | ||
サンジ | 「もぉ〜、任せて下さいっつ♪ ナミさんのイメージぴったりの可憐で、清楚で、美しくて、魅力的なチョコとラッピングに仕上げてみせますっつ!」 | 01月29日 16:30[13] | ||
ナレーション | そんなサンジとナミのやり取りを聞きながら、ゾロがますます眉間のしわを深くする。 | 01月29日 16:32[14] | ||
ゾロ | (しっかし、バカか、アイツは? てめェで作って、てめェで包んで・・・そんなモン貰ったトコロで嬉しいのか?・・・ナミのヤツにすっかりいいように躍らされてるよな。) | 01月29日 16:37[15] | ||
ゾロ | (・・・それより、この甘ったるい匂い・・・どうにかなんねェかな。辛党の俺には拷問に近いぜ。) | 01月29日 16:39[16] | ||
ナレーション | 気分まで悪くなってきた。ここは早く逃げ出した方がいい、とゾロは外の新鮮な空気を吸うべくドアの取っ手に手をかけた。 | 01月29日 20:03[17] | ||
ゾロ | ん? おい。あっちに島が見えるぞ? |
01月30日 05:44[18] | ||
ルフィ | よし、肉だっ!!! | 01月30日 06:16[19] | ||
ナミ | あーはいはい島に行くのね。 |
01月30日 06:18[20] |
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