仮。

No.16


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   ルフィ よし!!じゃぁゾロの誕生日に乾杯だー!    11月12日 00:16[302]
     ナレーション 船中に「乾杯」の叫び声が響き渡る。
ゾロは気恥ずかしく、渡されたジョッキを一気に空けた。
   11月12日 00:17[303]
     ナレーション 宴会は大いに盛り上がり、夜の10時を過ぎた頃にはすっかり酒でできあがった仲間達が転がっていた。
   11月12日 02:58[304]
   たしぎ あー、結局私自身はロロノアの為に何もしてしてあげれなかったわ。
おめでとうの気持も伝えてないし・・・。
   11月12日 03:01[305]
     ナレーション たしぎはため息をつきながら、酒で少し火照った体を冷ます ために、静かなバルコニーに出てきた。祝いの席で一人自己嫌悪をたしぎを隠すにはちょうど良い場所だった。
   11月12日 03:04[306]
   たしぎ ロロノア、私、あなたにおめでとうが言いたかったの。海軍と海賊、お互い敵ではあるけれど、私はある意味あなたの剣に 惚れ込んでいるみたい。それなのに、私ときたら・・・。
   11月12日 03:09[307]
   ゾロ 俺の剣だけか・・・。    11月12日 03:10[308]
   たしぎ ロ、ロロノア!
あなた!いったい、いつからそこに。
   11月12日 03:11[309]
   ゾロ 最初からだ。
ここで町の夜景を見ながら飲んでいたら、おまえがやってきて急に一人事を言い出したんだろ。
   11月12日 03:14[310]
   ゾロ って、そんなことはどうでもいい。
お前が・・・、お前が気になっているのは俺のこの剣だけなのか。
   11月12日 03:16[311]
     ナレーション いつになく真剣なゾロの表情に、たしぎの心臓は急に騒ぎはじめた。    11月12日 03:19[312]
   ゾロ おい、答えろ。たしぎ。    11月12日 03:21[313]
   たしぎ (いつも「おい」だの「おまえ」だのって言うロロノアが、私の名前を呼んでくれた。)
わ、私、あなたの剣と技と、そして、そして、あなた自身に 惹かれているわ!私を軽くいなす憎い相手なのに、どうしてもあなたが気になるの!
   11月12日 03:26[314]
     ナレーション そうたしぎが叫んだ途端、二人は暗闇にもかかわらず、お互い一目でわかるくらい、真っ赤になった。
   11月12日 03:29[315]
     ナレーション しかし俯いたたしぎを現実に戻したのは、ほほに振れた感触。
そう温かなゾロの手が、今たしぎのほほに振れていたのだ。
そして、近付く彼の顔・・・。
   11月12日 03:34[316]
   たしぎ ロ、ロロノア。(鼓動で心臓が爆発しそう!)    11月12日 03:35[317]
     ナレーション そ、その時    11月12日 03:36[318]
     効果音 ガーッシャーン。    11月12日 03:37[319]
     ナレーション それと同時に、二人のやりとりに耳をそば立てていた仲間達が、いっせいにバルコニーに雪崩込んできた。    11月12日 03:40[320]
   サンジ ルフィ、おまえが押すからだぞ!    11月12日 03:41[321]

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