No.317/n-yoshi様

「たしぎの部屋の五つの面」




目覚めて最初に目にするもの。
まっすぐ上を見上げたところ、少しぼやけた視界の先、砂塵の向こうに光る眼光。



部屋を出る時の決意。
扉の横に貼ってある、揺るがぬ意志を持つ瞳に、「強くなります」と誓いを胸に。



部屋に掲げてある目標。
丸窓の横に貼ってある、「高みを目指す」その腕に、少しでも近づけたかを想う。



日記を書く時目にするもの。
机を隔てた向こうにある、返り血と砂にまみれてなお、輝き失わぬ双眸。



寝床に着く前に願うこと。
たとえいつになっても良い。必ずもう一度対峙する。そして絶対勝ってみせる。


- 後書き -

解説です。
目を覚ましたら天井に貼っている手配書を睨みつけ、部屋から出る時は扉横に貼ってある手配書を睨みつけ、部屋に戻ったら奥の壁に貼ってある手配書を睨みつけ、日記を書く時は作りつけの机の向こうに貼った手配書を睨みつけ、寝床に入る時は作りつけのベッドのある壁に貼られた手配書を睨みつける、と。そーゆーコトです。
(まあ、そのうちに睨みつける視線がアマい眼差しに変わるのですよ。ええ(笑))

あ、でも、床には手配書を貼ってません。ロロノアは自分より下にいるという感覚なんてないので、床は無意識に除けます。つか、前を上を向いた、その先にロロノアは居ると感じてるのです。たしぎは。
だから、「六面」ではなく「五面」なのですね。



n-yoshi様本当に有り難うございました!

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2003/03/01