リレー絵板!!

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お約束な展開

「っ……いたッ…!」
立ち上がろうと体重をかけた足首に激痛が走る。
あ…もしかして足を……。
なんてこと…転ぶのはスモーカーさんからも見事だと誉められるほど上手なハズなのに、どうしてこんなときに限って…。
足首をさすり、そっと動かしてみる。
大丈夫。ゆっくり立ち上がって、ゆっくり歩けばきっと大丈夫。
夜絵 2001/2/17 (Sat.) 00:54:00

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同じ所

一方ゾロは・・・
「礼の事すっかり忘れてた。」
たしぎを探して街まで戻ろうとしていた。
が、方向音痴の二人がそう簡単に会えるはずもなかった・・・
hito 2001/2/17 (Sat.) 20:20:11

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「・・・ったくどこいったんだあいつは・・・!」
ゾロは自分が方向音痴で間違った方に走っているのに気付かないで自分の信じたたしぎがいると思ってた方向にむかって走っていた。

そして何度目かの曲り角をまがった時、なぜかたしぎの後ろに飛び出していた。
「?ま、いいか。」
たしぎの正面に出るはずなのにと思いつつも、目的にたどり着けたのでよしとしよう、そう思いたしぎに近付いて行った。
「おい。なにしてんだよお前・・・」
座り込んで足首をさすっているたしぎに、まさかまたこけたんじゃあ・・・と思いつつ声をかける。
「えっ、あ、いえ、なんでもないんです・・・」
かなり足首が痛くてたてないのだが、ゾロに心配をかけるまいとするたしぎだった。
「・・・ったく。」
そう言うとゾロはたしぎを抱きかかえて歩き出した。
ユキ 2001/2/20 (Tue.) 07:11:21

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「んなっ!!何をするんですかっ!?」
慌てたたしぎは抱えられたゾロの腕の中でもがく。
「・・・その足じゃ歩けないだろ」
「そ、それは・・・」
観念したたしぎはゾロにされるがままになる事にした。
胸の鼓動がゾロに伝わらないないよう願いながら・・・。

無言で歩き続けるゾロ。ふとたしぎが気付く。
「・・・ところであなたは何処に向っているんですか?」
    ※すいませんオイシイところなのに。
    お姫様抱っこ、私には書けませんでした・・・。
    どなたかよろしくっ(逃亡)。
ナオ 2001/2/21 (Wed.) 08:35:57

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「そっ…それは…」
考えていなかった。既に再び迷いつつある。
「…礼をすると言ったろ。送ってやるから案内しろ。」
ぞ太。 2001/2/21 (Wed.) 18:24:07

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この人通りで、この体制は恥ずかしい。
「と…とりあえず、あっちへ…」
「おう」
たしぎが指さした方向へゾロはさっさと歩く。
歩くこと、約1時間。
「ここは何処なんですか?!」
「知るか!」
やはり、二人は迷子になった。
更に歩くこと、約1時間。
「あの…私かなり重いと思うんですけれど…そろそろ休みましょう…」
「いや、全然疲れてねぇけど、腹減ったな…」
「……(はー……)」
折角抱えてくれているのに大変申し訳ないけれど…。この体制が辛い…。
そろそろ全身を伸ばしたい。
彼の首に腕でも回せれば、少しは状態が楽になると思う。
でも、顔と胸を押しつける形になってしまうので、そんなことは絶対できない。
かといって、エビ反りになるという訳にもいかないだろう。
こうしている間にも身体はどんどん痺れ、切羽詰まっていく。

「ちょ、ちょっと…やっぱり降ろしてください…休みましょう」
「俺なら平気だって言ってるだろーが!」
「そうじゃなくって…そう…あなたに渡したいものがあるんです!」
夜絵 2001/2/24 (Sat.) 19:06:38

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道ばたのベンチにおろしてもらって、やっと一息ついた。
口実とはいえ、言ってしまったからには後に引けない。
たしぎは覚悟を決め、紙袋から限定ものの包みを取り出した。
・・・何か感触がおかしい
「うそっ!」
あわてて開けてみると、限定ものはどろどろに溶けてまったく原形をとどめていなかった。
あたりまえだ、何時間もずっと自分が抱えていたのだから。
ちか 2001/2/27 (Tue.) 03:50:58

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「おい…なんなんだ??」
ぬっ、と横から顔をのぞくゾロ。
たしぎは慌ててチョコを後ろに隠した。
「な…なんでもありません!!」
「??なんでもなくないだろ??後ろに何隠してんだよ??」
ゾロの手がたしぎに近づいていく。
「や…やめてください!!」

パシン!!

たしぎはゾロの手をいつのまにか手で払っていた。
すぅ 2001/3/1 (Thurs.) 21:54:07

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「…!」
「…」ゾロは何も言わずたしぎから包みを
取り上げると、どろどろに溶けたチョコレートを、
平らげて言った。
「うまかった。ごちそうさまでした。」
「!!! な…あ…」
「俺にくれるんじゃなかったのか?」
「そっ…それは…そうなんです…けど…
そんな溶けた物…」
ぞ太。 2001/3/2 (Fri.) 18:17:33

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「そんなとけてしまったもの食べてもらわなくっても貴方には”愛しの”、とか”可愛い”御方達からもらえるんじゃないんですか?!」
何故かたしぎは急に怒りだした。
みわ 2001/3/6 (Tue.) 13:42:35

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